幼いころの花火の思い出があります。

昔、家の前には広い空き地があって、夏の暑い日暮れから夜にかけて

家族みんなで花火をしたことがありました。いま思えばそうしたことは

はじめで最後のことだったようです。

いまもそうですが、当時もいろんな種類の花火があって、火をつけて

しばらくすると色が変わり音も凄いものがありました。

その時、私のそばにいた母親が暗がりになって、右腕を抱きしめてきたことがありました。

後になって、その時の花火の音や暗闇のなかの一瞬の明るさは

戦時中のいろんなことを思い起こさせたみたいです。

終戦になって昭和30年代のはじめのことでした。

いま・・・

孫たちと一緒に琵琶湖畔で遊んだ夏の1ページ、

家族との楽しい思い出がまた増えていきました。

花火の語らい