姉が電話をしてきた。

次の日の午後にこちらから電話をして、家に伺うことにした。

ことさらの用事というのはなかったが、年末のおしせまった日に

挨拶をかねていくことにした。

ご主人もいっしょに一時間ほどたわいのない話をした。

姉とは5才ちがいで、数年まえに自宅の階段でこけてから足腰が

弱くなったようだ。腰も曲がってきて、つらいらしい。

玄関先で別れを告げると、手を握らしてという。

涙もろい私としてはこらえるのが精いっぱいになった。

よいお年を、また来るからね、と家をあとにした。

水仙