世の中、お盆シーズン真っただ中。

テレビは高速道路の帰省中の車列を流していました。

大阪生まれの大阪育ちの私たちには、

帰省のときの道路の大渋滞は、昔っから縁がありませんでした。

「道が混んでいるのに、新幹線が定員オーバーとわかっていても

行くんやね」

「年に一度のことやから」と

ご飯を食べながら、よく言ったものでした。

遠くに行くところのない者には、道中の苦労を押してでも行ける

ところがあるのを、すこし寂しくもありました。

懐かしく思う、その故郷が待っているかぎり、

やはり行くのでしょう。

わが家もきょうから、

子どもや孫たちが帰ってきます。

にぎやかになって、老夫婦もなにやらウキウキとしてきます。