物言わぬネット社会
朝、用事を済ませようと駅前までの20分を徒歩で行きました。
帰りは持っていった折りたたみ傘が役にたちました。
お昼前から雨が降りだしています。止む気配どころか降り続いています。
妻はご近所さん何人かでランチに出かけました。
雨降りで独り身になると、録画番組を見たり、小説を読む時間が増えてきます。
退職してからというものは、できるだけ書籍に馴染もうと、中央図書館をよく利用しています。
人気のある小説などが図書館にない場合は自宅からネット予約をしています。
先日ちょっとしたトラブルに遭いました。
貸出カウンターで、別の本の貸し出しが終わって、
「予約本がまだ届かないでしょうか?待っているのですが」
「予約はされているのですか?」 そうまで言われてしまうと気弱になってしまいました。
「はい、1か月前ネットで・・・」
しばらくして、パソコン画面で私の情報を見てもらっても、予約の痕跡がないとのこと。
どこかでミスが発生したのでしょう。
諦めかけていました。
とそのとき、書架を見てもらったら、「本があるので貸出できますよ」 とのことなんですね。
わけの分からないまま貸出も済んで、自宅に帰りました。
メールを開けてみましたが、やはり1か月前の予約を受けつけたままでした。
本を読めるようになったのはよかったが、
無言のネット社会に暮らしているんだな、とふと思いました。
だんだんと涼しい風になっていました。
まるで押し寄せる波のようでした。
じっと見つめていました。