やすらぎの御堂筋
大阪は船場地区を中心に発展し、16世紀末に南御堂、つづいて北御堂が創建されました。
秀吉により城下町が整備されたのもこの時期で、ざっと、いまから400年ちょっと前のことです。
江戸期には「天下の台所」として栄えた大阪。住んでいる大阪はまさに歴史のまちでもあります。
ところで、いきなり時代がジャンプしますが、
御堂筋は長期に渡る難工事の末、1937(S12年)、幅員44mになって完成し、4列のイチョウ
並木が植えられ、ゆったりとした歩行者空間は人々の目を驚かせました。
大阪初の地下鉄が、すでに御堂筋完成の4年ほど前には梅田ー心斎橋間を走っています。
難波に行くときなどちょこちょこ利用しますが、あの地下の空間にそれほどの年月が流れ、
数えきれない人々の営みにはびっくりしてしまいます。
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晴天がつづく秋の日に、ぶらぶらと、この歴史と文化の御堂筋を南方向に、淀屋橋から本町
あたりまで歩きました。
都心の歩きのコースとしては、お気に入りの道の一つですね。
オフィス街の南行き一方通行の道路幅も広く立派に育った大きなイチョウ並木のなかでは、
車の騒音はあまり聞かれなく快適にウォーキングを楽しめる空間です。この日は道の東側を
散策しました。
文化の香る道として1992年から著名彫刻家の作品が設置されていて、御堂筋を歩く人々に
潤いを与えてくれています。
歩いていて、ゆっくりと、これらのブロンズ像を見るのも楽しみのひとつですね。
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「陽光の中で」
「座る婦人像」
「姉妹」
「火の王No.1」
大阪ガスビル(1933年竣工)
「腕を上げる大きな女」
「ブレンダのヴィーナス」
歩道に舞い落ちてきたイチョウの葉
「道東の四季~春~」
北御堂
「若い女」
明るい日を浴びて
HONDA SHADOW
御堂筋の二人
イチョウ並木の御堂筋
「休息する女流彫刻家」
都心の静寂
photo:2009,10,28 大阪御堂筋