四国遍路(54,55,56)
<第54番札所 延命寺>
愛媛県今治市阿方甲にあります。
今治市内6ヶ寺の最初の札所です。今治は「四国の大阪」と呼ばれ、
造船とタオルと縫製産業が盛んな商工業の町です。
初秋の爽やかな気候でしたが、桜の春も見逃せないなぁ、と思いました。
(仁王門)
延命寺は、静かな里の山裾にあって、仁王門、そして立派な佇まいの山門(今治城門)を
潜って入ります。
(山門)
この門は、藤堂高虎によって築かれ、5年ほど前に築城400年を迎えた
今治城の城門の一つともいわれています。城が取り壊されて明治時代
初期に、寺が譲り受けたもの、だそうです。なかなか重厚で立派な門
でしたね。
(本堂)
明治の頃、五十三番札所の須賀山円明寺との混同を避けるため、通称の延命寺を寺号と
しました。
<第55番札所 南光坊> 愛媛県会治市別宮町にあります。
(山門)
大きな山門ですが、内側も加えた四箇所に、” 四天王 ” を配置しているのは珍しく、四国霊場
のなかでは唯一の形式です。
(大師堂)
南光坊は、元々大三島の大山祇神社の別宮として創設されたため、八十八ヶ所のうちここだけ
「坊」という名が付いています。
<ちょっと休憩>
柿、ナシ、みかん、トマトなど、とれとれ果物(野菜)のなかに
さすが、” タオル ” もありました。(泰山寺へ行く道で)
<第56番札所 泰山寺> 愛媛県今治市小泉にあります。
(鐘楼)
鐘の音が青空に吸い込まれていきました。
(大師堂)
石垣に囲まれて高台にたたずむこの寺は、山門がありません。
境内からはのどかな眺めが望めます。快晴の秋空のもと、気持ちがよかったです。