四国遍路(78,79,80)
<第78番札所 郷照寺> 香川県綾歌郡宇多津町にあります。
郷照寺は多津町の南、青の山の麓の高台にあり、急な坂道を上り
山門をくぐって入っていきます。
展望がとてもよくて、瀬戸大橋も見渡せました。
境内に入ると左に納経所、右手に本堂、本堂の奥に大師堂が配置
されています。二層屋根の本堂を有するこのお寺は「厄除けうたづ
大師」として信仰を集めています。
本堂は約400年前、江戸初期に再興された、とのこと。また、屋根の
形は、東大寺など奈良の寺院によく見られる奈良様式の造りで、
札所中でも珍しい、と先達さんの言。
<第79番札所 天皇寺> 香川県坂出市西庄町にあります。
天皇寺の参拝は白峰宮の朱塗りの三輪鳥居をくぐります。えぇ、ほんとですか、と思って
しまいましたが。
白峰宮と境内が一体となっている天皇寺。境内の左側に、高照院の
本堂と大師堂、右側に庫裏・納経所があり、正面に白峰宮という配置
になっていて、とまどうお遍路さんも少なくないようです。
明治初年、神仏分離により崇徳天皇社は「白峰宮」となり、天皇寺と
二分されたと伝えられています。
四国霊場の中でも複雑な経緯をたどった札所の一つであります。
天皇寺からの帰り道。八十場(ヤソバ)駅(JR四国・予讃線)
30年ほど前までの八十八場駅は、一日に上下1本ずつしか停車しない駅だったようです。
のんびりと讃岐の道を歩いていきましょう。
<第80番札所 国分寺> 香川県高松市国分寺町にあります。
四国お遍路の国分寺は、この讃岐国の国分寺の他に、15番(徳島市)、29番(南国市)、
59番(今治市)の各札所があります。
仁王門をくぐると、広く見事な松並木が続いていて、正面に本堂が
あります。大師堂は右手の門の奥にあり、境内には霊場八十八ヶ所
の本尊の石仏が並んでいました。
現在は国の特別史跡に指定されています。
当時は東西、南北ともに広大な寺域を持ち、金堂や鐘桜、七重塔、僧坊などが立ち並ぶ
大寺院であった、そうです。
広い境内は往時をしのばせてくれました。
3 Comments
お邪魔致します。
私が十代の頃、四国のお遍路を始めようと思ったのは、大変失礼なが冒険感覚でした。
しかし、そこでの人との触れ合い、すごいお寺がたくさんあるあるなと感じる事ができ、少し時間がたってから、あの空海と同じ道を歩けたと感じる事ができました。
私はEiki Yasudaさんの半分も生きておりません。しかし、Eiki Yasudaさんから見た四国のお遍路をとても楽しみにしております。
バス停で寝て凍えそうになったり、靴連づれや血豆が潰れ血まみれになって心配されたり、今では良い思い出です。
これからも、四国お遍路だけに拘らず、Eiki Yasudaさんが本当に良いと思うものを表現して下さい。
いつも応援しております。これからも宜しくお願い致します。
追伸です。そういえば、お遍路で「国分寺」ってたくさんありますよね?
失礼致しました…
鈴木さん、コメントありがとうございます。
お若い時の楽しくもあり、時には大変つらい思いをされてのお遍路、感服いたします。
そこでのいろいろな経験は、いつか、これからの人生に少なからず役立っていくだろう、と思っています。