四国遍路(70.71.72.73)
<第70番札所 本山寺> 香川県三豊市豊中町本山にあります。
本堂は国宝で、本尊は八十八ヶ所唯一の馬頭観音菩薩です。
あまり聞きなれない” 馬頭観音 “ですが、この観音さんは悪い運や
煩悩をばくばくと食べてくれるらしく、たのもしいかぎりです。
素晴らしい五重塔です。(写真では下の一重が隠れてしまいました)
広々とした境内を見ていると、まさに大寺の風格ここにあり、といった
感じです。
<第71番札所 弥谷寺> 香川県三豊市三野町大見乙にあります。
死者の霊魂が行く山といわれる弥谷山(標高382m)にある弥谷寺は、四国随一の難所と
して知られ、一般に「いやだにさん」と呼ばれ親しまれています。
この本堂は大師堂のある境内から、さらに石段をのぼったところにあります。岩山に取り囲ま
れたような形で建っていて、まるで建物そのものが岩壁に埋め込まれているような感じをうけ
ました。
本堂下の岩壁に阿弥陀如来を中心に3尊の磨崖仏が彫られている弥陀三尊磨崖仏(下左)
と岩肌にさい銭(1円玉が多かった)がくっつき、銀色に光っている光景です。
<第72番札所 曼荼羅寺> 香川県善通寺市吉原町にあります。
周辺に田んぼが点在する穏やかな風景を通り過ぎていくと、曼荼羅寺の重厚な山門が
ぽっかりと現れてきます。
山門をくぐると小さい石橋があって、その向こうに風格ある本堂が建っています。
大師堂前のみごとな彫刻でした。ここで焼香を済ませました。
<第73番札所 出釈迦寺(シュッシャカジ)> 香川県善通寺市吉原町にあります。
曼荼羅寺(72番札所)を出て山道を5分ほど登ると、標高481mの我拝師山を背後にした
出釈迦寺が見えてきます。20段ほどの石段をのぼったところが鐘楼門です。
鐘楼門を入ると、右手に庫裏が あり正面に本堂、その右手に
大師堂が建っています。(写真は大師堂)
迷いぬる六道衆生すくわんと 尊き山に出づる釈迦寺(ご詠歌)