四国遍路(86,87,88)
<第86番札所 志度寺> 香川県さぬき市志度にあります。
開基は推古天皇の時代(6~7世紀)と伝えられ、緑に囲まれた
朱色の五重塔が鮮やかに映えていました。
五重塔は、昭和50年代に再建され、四国霊場では四ヶ所あり、
竹林寺(高知市)、善通寺(善通寺市)、本山寺(香川県三豊市)
と、ここだけです。案外と少ないですね。
境内を進んでいくと、横のほうにかわいいお地蔵さんがこちらのほうを
見つめ、歓迎してくれていました。
本堂、大師堂です。この日も暑かったです。
志度寺境内には、海女の墓と伝えられる苔むした五輪塔がウバメガシに覆われひっそり
たたずんでいました。
<第87番札所 長尾寺> 香川県さぬき市長尾西にあります。
“あしびきの 山鳥の尾の長尾寺 秋の夜すがら み名をとなえよ”
(ご詠歌)。聖徳太子の開創と伝えられています。
仁王門で鐘を一つ撞き、中に入ると、広い境内に本堂、右に大師堂、
左に護摩堂が建ち並んでいました。
長尾寺境内の大きな楠の木は、昔からここに来られる数知れない
人々をじ~と見つめ、守ってきたんでしょうね。
<第88番札所 大窪寺> 香川県さぬき市多和兼割にあります。
八十八番札所結願の寺、大窪寺。標高776メートルの女体山のふもとにあります。
古くから女性の登山も許された札所で、「女人高野」とも呼ばれています。
ちょっとした迫力ありますね。
四国遍路の長旅を終えたお遍路さんたちは菅笠や金剛杖をこの寺
に納めて帰路につきます。
それにしても、おおきな草鞋ですなあ~。